そろばんは「数字をはじく技術」だけではありません。
長く教室で子どもたちを見ていると、上達する子には共通する“極意”があります。
それは派手さはありませんが、日々の地道な積み重ねで大きな差を生む力です。
極意①:正しいフォームを守る
当たり前と思われるかもしれませんが、
そろばんは“姿勢と手の使い方”が5割と言ってもいいほどとても重要です。
・背筋を伸ばす
・そろばんの位置を一定にする
・親指と人差し指の動きを最小限にする
この基本が身につくと、ミスが激減し、スピードも自然に上がっていきます。
逆に、ここが崩れるとどれだけ練習しても伸び悩みやすいのがそろばんの難しいところ。
上達の秘訣は “正しいフォームでゆっくり確実に” から始めること。
改めて見直してみましょう。
極意②:見直しを“技術”として鍛える
そろばんが伸びる子は、見直し方が上手です。
ただ答えを確認するだけではなく、
・指が迷った箇所
・桁を飛ばした可能性
・途中でテンポが崩れた瞬間
を自分で振り返っています。
見直しは、「自分の弱点を見つけるレーダー」。
この力がつくと、ミスの原因を自分で修正できるため、成長速度が一気に上がります。
ミスはダメなものとして捉えるのではなく、
成長のチャンスと捉えて前向きに!
極意③:暗算は“イメージの鮮度”が命
暗算が強い子は、そろばんの珠が頭の中で鮮明に動いています。
これは生まれつきの才能ではなく、
そろばんを見ながら→見ないで→頭の中で
のステップを何度も往復した結果、イメージが深く定着しているのです。
暗算が得意になる子は、
・短い時間でいいから毎日触れる
・「できた!」を積み重ねてイメージを崩さない
ことを大切にしています。
初めからうまくいく子はいません。
何度もトライ&エラーを繰り返して
頭の中のそろばんイメージを構築しましょう。
まとめ:そろばんの極意は“丁寧さ × 継続”
そろばんは、努力がそのまま力に変わる学びです。
極意と聞くと難しそうに感じますが、実はとてもシンプル。
基本を丁寧に、毎日少しずつ続けること
これこそが、そろばんの本質であり最大の上達法です。
子どもたちの小さな「できた!」を積み重ね、
一緒にそろばんの楽しさと奥深さを味わっていきましょう。
若葉校 中田

